この結果をみると、周辺観光客数と利用者数との間は負の相関であることが分かった。これは、オートキャンプ場の場合、周辺のレジャー関連施設の集積があまり強いとアウトドア本来の雰囲気が損なわれるため、逆に、利用者数が減少するためであると考えられる。
なお、上記の回帰式の中のRは重相関係数と呼ばれるもので、回帰式の信頼度を現す指標である。この値は0〜1の値で、1に近い程信頼度が高く、一般的には0.7以上あるとその回帰式は信頼できるとされている。
そういう意味では、本回帰式のRは0.9428であるから、回帰式そのものの信頼度には問題がないといえよう。
2) 計画オートキャンプ場の利用者数、稼働率の予測
上記で得られた回帰式に計画オートキャンプ場の諸条件を代入して、計画オートキャンプ場の利用者数を推計するわけであるが、営業日数は温暖な気候を考えると塩原グリーンビレッジと同様に365日(通年営業)とし、サイト数については未定であるため、50〜300の範囲で変動させて推計してみた。
推計に当たって、使用した計画オートキャンプ場の諸条件は以下のとおりである。
・営業日数(X1)=365日
・サイト数(X2)=50〜300
・2時間圏市場規模(X3)=27,581千人(現在),29,927千人(将来)
・周辺観光客数(X4)=4,292千人
推計結果は下表に示すとおりである。利用者数は当然サイト数によって、大きく変動するがサイト数232、営業日数365日の「塩原グリーンヴィレッジ」の利用客数が70,000人で、計画施設のサイト数が250の場合の利用者数が約8万人であることから、「塩原グリーンヴィレッジ」と同様な集客力とみることができる。
サイト数が多いほど、稼働率は低くなるものの、概ね20%以上の集客力を持つことが確認できた。
なお、稼働率は1件当り利用人数を4人として算定した。